FC2ブログ
ひらひら
こんな日差しの真っ白な日は
きみがいつも僕を見送ってくれていた廊下を思い出します

春の強い風に混じった黄い砂が
傷口に張り付いてざらざらするみたいな感じです


季節の変わり目は
古傷が痛むといいます
体が何かを無意識に調整する時に
浮かび上がってきてしまうかたまりがあるのでしょう
瓶の中の砂を振ると
大きな粒が上に来るみたいに


いっしょに過ごした長さの分
四季の折々に
織り込まれている日々

ヒラヒラと風に吹かれて
はためきながら
まだらに光り
心を奪う



なんでもそうなんだ
上手な仕舞い方を知らないから
ふいに見つけてしまってはいつも
燃え尽きた炭がまだ暖かいような感じになるんだ

かすかに暖かいことは
とても寂しくなることと似ている


元気でいたらいいな
僕はもう
遠く祈る想い

気まぐれに寄せ返す春風
うすくやさしく
ひらひら
あの子に届けちゃくれないかなぁ

花びらのよに
笹舟を流すよに
手のひらからそっと
手放すように連れ去って


スポンサーサイト



posted by いしだま
category:ひとりごち   comment:2 trackback:0

| HOME |